年齢を重ねてから改めて噛み合わせを治したいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。大人になっても噛み合わせを治すことはできるのでしょうか。
50代男性からの相談:「悪くなってしまった噛み合わせを治すことはできますか?」
『 幼少の頃から食べ物を極端に左側の歯で噛むという癖がありまして、今更ながら歯の噛み合わせを鏡で確認してみたところ、前歯のセンターがかなりズレていることに気付きました。
歯科用インプラント装置 前歯の境目が上下でセンターになるように調整してみると明らかに奥歯の噛み合わせがガタガタで合いません。
普段から頻繁に口腔内の内壁の左側を噛んでしまって血豆ができたりすることも多々あって、この噛み合わせが原因であろうと自己診断したのですが、こういった長年の蓄積により形成されてしまった噛み合わせを今更改善することは可能なのでしょうか?とても知りたいです。 』
大人になっても噛み合わせを改善できるのか
年齢を重ねても噛み合わせを改善することはできるのでしょうか。歯の専門家にお答えいただきました。
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『 噛み合せをふと鏡で見たところ、ずれていたら不安に思いますよね。噛み合せを治す治療は、歯ならびを治すことになりますが、これは矯正歯科治療になります。(歯科医) 』
『 矯正歯科治療は、年齢に制限はありませんが、年齢とともに生じてくる歯周病に大きく影響されます。歯周病は、歯を支えている歯周組織というところに生じる病気です。(歯科医) 』
『 歯周病になると、歯を支えている歯槽骨という骨が吸収されて減ってきます。矯正歯科治療は、歯に力をかけることで、この歯槽骨を人為的に操作して歯を動かします。ところが、歯槽骨が歯周病で傷んでいますと、こうしたことが難しくなってきます。(歯科医) 』
『 歯周病は、年とともにかかっている人が増えてきます。ですので、まずは矯正歯科治療をうけることができるような状態にあるかを調べる必要があります。(歯科医) 』
『 悪くなってしまった噛み合わせを改善することは可能です。しかし、健康保険では適応にならないため、実費での治療になります。(歯科衛生士) 』
『 センターがずれているということなので、まずは歯列矯正が必要そうです。もしかすると、どこか噛めていない部分があるかもしれません。全ての歯が均等に噛みあうように調整(矯正)をしていくことになります。そして矯正治療を行いながら、噛み癖も治していく必要があります。噛み癖を治さないと、矯正治療にも時間がかかりますし、矯正治療後にも後戻りのリスクが高くなります。(歯科衛生士) 』
『 ただし、顎の変形が原因で左がわで噛む癖が生じているような場合には、単純な歯列矯正だけでは状態が改善しない場合もありますので、まずは矯正専門の歯科医院で、ご相談をされてみるのが良いのではないかと思います。最近は50代でも歯列矯正をされている方もたくさんいます。(歯科衛生士) 』
噛み合わせの矯正は年齢に関係なく行うことができます。しかし、年齢を重ねることで矯正のリスクは高まります。歯の治療を行ってからでないと矯正に移行できないこともあり得るとのことです。
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