肺胞の壁が厚くなり呼吸に支障をきたす特発性肺線維症は、ＮＡＳＨの重症化した状態と同じく組織が線維化する。小川教授は「肺と肝臓の線維化のメカニズムが同じかどうかは不明だったが、一部でも同じならピルフェニドンが効くかもしれないと思った」と研究のきっかけを振り返る。家庭用・歯科用超音波スケーラー

　ピルフェニドンはヒトのＮＡＳＨには適用外のため、小川教授らのグループはＮＡＳＨの病態を忠実に再現したマウスを作製し、ピルフェニドンを経口投与。この結果、脂肪肝の状態は変わらなかったものの、ＮＡＳＨの典型的症状である炎症を予防したり、抑えたりすることが判明した。さらにマウスの肝臓の細胞死も抑制していた。エアーコンプレッサー

　◆より微細な標的で

　この結果について小川教授は「ピルフェニドンがＮＡＳＨに有効であると同時に、ＮＡＳＨの進行には過剰な肝細胞死が大きくかかわっていることを示している」と説明する。

　過剰な肝細胞死に処理が追いつかなくなると、うまく再生できずに炎症や線維化が起こり、ＮＡＳＨとなる。ピルフェニドンは細胞死を抑えることでＮＡＳＨを予防・抑制していたことが分かった。


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