インプラント周囲疾患の発生頻度を報告している研究は、数編しかありません(Zitzmann & Berglundh 2008)。
入手可能な研究において、1本以上のインプラントでインプラント周囲炎が起こった患者の割合は28%-56%と、大きな開きがあります。
また、疾患の広がりと重篤度は患者により異なっていて、
歯科レンチ式約10-15%のインプラント患者が数本のインプラントで重篤な骨喪失を伴う顕著なインプラント周囲炎が現われています。
インプラント周囲炎の発生頻度に関する現在のデータの大半は、一つのインプラントシステムにより治療された患者から得られたものですが、この疾患は一般的なもので、すべてのタイプのインプラント周囲で起こる可能性があります。
インプラントは、何らかの原因で歯がなくなり、なくなった歯の代替として用いられます。
日本人が歯を失う原因の7割はむし歯か歯周病といわれていますが、年齢によってその内容は変わってきます。
歯科手術用照明LEDライト40歳まではむし歯が抜歯原因の第1位となっていますが、40歳を過ぎた方はむし歯よりも歯周病が抜歯の主な原因となるといわれています。
むし歯と歯周病は歯にくっついた歯垢(プラーク)によって引き起こされるもので、インプラント周囲炎もまた、同じです。
歯に対する適切なプラーク・コントロールが、インプラントを長持ちさせることにもつながります。
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